- 8月 4, 2025
揚げ物が好きだけど体重や心臓が気になるあなたへ
揚げ物が好きだけど体重や心臓が気になるあなたへ
――最新の腸内細菌研究で分かった「揚げ物の落とし穴」と対策
「揚げ物を控えた方がいいと聞くけれど、どのくらい影響があるの?」「腸内フローラ(腸内細菌叢)って本当に関係するの?」 そんな疑問にお答えします。
◆ 結論:揚げ物は腸内細菌を変え、肥満や心血管代謝疾患リスクを高める可能性がある
2025年に発表された大規模研究により、揚げ物の摂取頻度が腸内細菌叢に影響し、肥満・脂肪分布・高血圧・糖尿病などの心血管代謝疾患のリスクと関連することが示唆されました。
Duan Y, Li Y, et al. Fried food consumption-related gut microbiota is associated with obesity, fat distribution, and cardiometabolic diseases. Am J Clin Nutr. 2025.
この研究では、中国の2つの大規模コホート(数万人規模)を対象に、月の揚げ物摂取回数と腸内細菌の構成を解析。 揚げ物を「月1回未満」「月1~3回」「月4回以上」の頻度で分類しています。便のサンプルから腸内細菌の状態を調べました。
結果、揚げ物の頻度が高い人ほど腸内細菌叢に偏りがあり、心代謝リスクが高まる傾向がありました。
しかもこの影響は、BMI(体格指数)とは独立しており、腹部脂肪の蓄積や代謝異常との関連が注目されます。


◆ これまでの研究との整合性
揚げ物と肥満の関連は以前から報告されてきました。
- Guallar-Castillón P, et al. Am J Clin Nutr. 2007
- Beretta VS, et al. Healthcare (Basel). 2023
これらの報告でも、揚げ物の摂取頻度が高いほど肥満やメタボリックシンドロームの発症率が上がるとされています。
なお、今回の研究では「どの油を使った揚げ物か」(動物性脂肪か、植物性油か)は明示されておらず、油の種類による影響は不明です。
中華料理ですし、動物性脂肪は多そうですが・・・
◆ 腸内細菌は重要。でもそれ以上に大切なこと
最近の研究で、腸内細菌叢と動脈硬化・心血管病の関係が注目されています。ですが、「腸内細菌が良いかどうか」よりも、より明確なエビデンスがある以下の項目の管理が優先です:
- 高血圧
- 脂質異常症(特にLDLコレステロールの上昇)
- 2型糖尿病・インスリン抵抗性
たとえ腸内細菌のバランスが整っていても、これらの疾患を放置していては意味がありません。まずは血圧・コレステロール・血糖値の管理をしっかり行うことが重要です。
◆ 揚げ物は「食べてはいけない」わけではない
とはいえ、揚げ物を完全にやめる必要はありません。だって美味しいですし・・・。
私の考えとしては、 「楽しみながら、できる範囲で健康的な選択をし、不足する部分は薬の力もうまく使って補っていく」 ことが、現実的かつ継続可能な健康習慣だと考えています。
頻度としては、週1回以下が目安です。もし揚げ物を食べるときは、
- 少なめの量を意識する
- 衣を軽くする
- サラダや汁物を添えてバランスを取る といった工夫も有効です。
◆ まとめ:揚げ物と健康のつき合い方
- 揚げ物の頻度が高いと、腸内細菌叢の乱れを通じて肥満・代謝異常のリスクが上がる可能性あり
- ただし、高血圧・脂質異常症・糖尿病の管理が最優先
- 揚げ物は「完全NG」ではなく、頻度と量のコントロールが大切**
- 楽しみながら健康的な生活を続けるには、無理のない工夫+必要に応じた薬の活用が現実的